〜エッセイ〜

■ボードのボーダー 〜盤上遊技の境界線

世の中には様々な種類のゲームがある。
将棋やチェスといった伝統ゲーム、ウォーゲームやSLG、 RPG、TCG、そしてこのページで大きく取り上げている ドイツゲーム等々。

私はいずれのジャンルのゲームも夢中になって遊んだ。 そしてどのゲームも独特の魅力を持っていると思う。

そもそもこういったゲームの違いは何なのだろう。
ゲームをあまりプレイしない知人に質問されたらはたして 妥当な説明をする事が出来るだろうか。
そうなった時に困らない為に(苦笑)少し考えてみたいと思う。

必要なものこそすべて〜 伝統ゲーム
将棋やチェスといった伝統ゲーム。背景らしい背景もなく コンポーネントも簡素なものが多い。 その特徴は長い年月により洗練されたゲーム性で あると言えよう。
ルールは簡単で覚えるのはさほど難しくないが、 ゲームに強くなるにはなかなか難しいものである。 シンプルだけど奥が深い。それが伝統ゲームの魅力だと思う。

もっともっと世界を我が手に 〜SLG
SLG(シミュレーションゲーム)の特徴はその名が示すとおり 特定の事象を再現する事にある。
再現する事象は史実に基づくものからファンタジーやSFまで 様々なものがある。伝統ゲームと比べるとルール分量が多く、 そのルールの多くが世界を再現する為のルールである事も 特徴である。
ルールの修得には少し手間取るかもしれないが、 一度覚えてしまえばどっぷりとその世界に浸れる。 それがSLGの魅力だと思う。

持っている能力は未だ未知数 〜RPG
RPG(ロールプレイングゲーム)もSLGと同じく世界の再現を 目的としている。が、その方法はSLGと異なっている。
SLGがルールによって世界を再現しようとしているのに対し、 RPGは参加者が世界を描写する事によって 世界を再現しようとしている。 時にはGM(ゲーム管理者)に 世界を再現する為にはルールを無視する権限まで与えるものがある。
またルールを読んだだけでは遊べないのも大きな特徴である。 GMが世界観を元に舞台を決め、他のプレイヤーが操る キャラクターを選択して初めてゲームがプレイ可能になるのである。 これは同じルールを用いていてもGMや参加者の嗜好により ゲームが全く別のゲームになってしまう事を表している。 ルール単体では遊べない不完全さ故に遊び手に想像力が 要求される。それがRPGの魅力だと思う。

どこまでも成長し続ける怪物ゲーム 〜TCG
TCG(トレーディングカードゲーム)はゲームに使用するデック (カードの集まり)を自分で作り、それを使って勝敗を競い合う。
カードは小分けに販売されており、内容物はランダムである。 ゲームをプレイするにはまずデックを用意しなければならない。 ゲームの外でも他のプレイヤーとのやり取りが発生するのが 目新しい。効率よくカードを手に入れるためのトレードや 流行のデック構造チェックの情報交換などゲームプレ以外にも ゲームのためにやれることがある。
ゲームに使用されるカードが一定期間で入れ替わるのも 大きな特徴である。そのおかげでプレイヤーは遊び尽くすことなく いつまでも新たなゲームを楽しむことが出来る。 極め尽くすことの出来ないゲーム。それがTCGの魅力だと思う。

お手軽に本格ゲームが楽しめる 〜ドイツゲーム
シンプルなアイデアを核にゲームが作られており、 ルールを読めばすぐにゲームを始められる。 美しいコンポーネントや簡単な背景世界で プレイヤーのゲームへの集中を助けている物が多い。 そして程良い奥深さを持っている。 手軽に本格ゲームが楽しめる。それがドイツゲームの魅力だと思う。

以上が現在の各ゲームに対して私が持つイメージである。
これで万が一、違いを聞かれても困ることはないだろう(苦笑)。 同じ様なイメージを持つ人もいると思うし、全く違った意見を 持った人もいることと思う。
出来れば一度考えてみて欲しいし、可能ならばそれを 表明してみて欲しい。多くの人で考えることで、 新たな発見がもたらされるかもしれないのだから。

出来ればその発見で多くのプレイヤーに恩恵がもたらされん事を。

2003/02/25・偽


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