■時計の仕組み

自動巻きの時計(俗にオートマチックと言われている時計)は腕を振ることにより、内部のおもりがゼンマイを自動的に巻き上げる時計です。
時計の裏がガラス張りになっているスケルトンなどでその構造をご覧になった方も多いでしょうし、自分で時計を分解して中身をご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、実際にセイコーのLORD MATICを分解しながら解説していきたいと思います。
まず、分解する前にムーブメントの基本的な要素を挙げます。
  1. 調速機:振り子を使い、規則正しく振動する部分
  2. 脱進機:振り子の振動数を数え、振り子の振動を維持する部分
  3. 輪列:脱進機の数えた振動数を計算し、針で文字盤に表わす部分
  4. 動力:振り子の振動に必要なエネルギーをゼンマイで供給する部分
時計は時を正確に刻むことに本質がありますから、調速機こそが時計と言うこともできます(振り子が時計である。その他の機構は振り子の付属にすぎない。という言葉もあるくらいです)。
それでは分解する際の順番どおりに調速機、脱進機、動力、輪列の順番で説明していきます。

では裏蓋を取ってみましょう。